山本精一郎

国立がん研究センター
ソーシャルマーケティングを活用した
がん検診の普及プロジェクト

社会と健康研究センター
保健社会学研究部 部長 山本精一郎

「ソーシャルマーケティング」を活用して
効果的ながん検診受診勧奨を

都道府県、市町村のがん対策担当の皆様

現在、日本ではがんで亡くなる人が増加の一途です。がんで苦しむ人を少しでも少なくするためには、がんの予防、早期発見、治療成績の向上、療養生活の質の向上が重要なことは言うまでもありません。

では具体的に、がん対策の担当者として我々に何ができるでしょうか。
行政の担当者としてできる最も有効な方法、かつ、責任のある方法は、効果の検証されたがん検診の受診率を向上させることです。例えば、科学的に効果があると検証された便潜血検査を用いた大腸がん検診の受診率を現在の20%から50%まで上昇させることができると、大腸がんで亡くなる人を年間7,800人減らすことができます。すごいことではありませんか!こんなに明確な行政サービスがほかにあるでしょうか。

しかしながら、皆様方の懸命な努力にもかかわらず、がん検診の受診率は20%台にとどまっています。そこで、当研究班では、国内・海外の最新の研究結果を活かし、民間のマーケティングの専門家も巻き込んで、より効果的ながん検診受診勧奨の手法を開発しました。売り上げという明確な数値による結果を出すことを求められるマーケティングの専門家は人を動かす方法を知っています。研究者である我々は、科学的なエビデンスを作り出すことができます。そして、それらを実践できるのは、行政の担当者の方以外にはありえません。この3者の協力によってこそ、大きな成果を生み出すことができるのです。我々が行政の方々と共に開発した方法は、すでにあちこちで効果を上げ始めています。ぜひ、皆さんにもこのノウハウを共有していただき、全国で50%、いやもっと高い受診率を目指そうではありませんか。

怪しい通信販売のような宣伝になってしまいましたが、我々の方法もまだまだ完成形とは言えません。ぜひ、皆様と協力して、よりブラッシュアップして行きたいと思っています。

そこで、当ウェブサイトでは、今なぜ日本でがん検診を急いで普及させる必要があるのかそのために効果的な受診勧奨の手法といった説明だけでなく、これまでともに手法を開発してきた自治体の方々の活動をご紹介するとともに、各自治体の方々が受診勧奨を行う際にそのまま活用頂ける資料を提供しています(もちろん無料)。ぜひ、あなたも、我々の仲間になり、がん検診受診率向上を目指しませんか!
よろしくお願いいたします。

山本精一郎

国立がん研究センター
ソーシャルマーケティングを活用した
がん検診の普及プロジェクト

がん予防・検診研究センター
保健政策研究部 部長 山本精一郎