たばこと就職。近年、喫煙者である従業員を抱えるということが企業にとってリスクであると注目されています。企業の人事担当者に喫煙について調査を行いました。喫煙が就職に与える影響の実態です。
就業時間中に従業員が喫煙することにより「喫煙休憩」が増え、タイムロスが生じることが知られています。
この喫煙休憩に関して、喫煙者が自分の席からたばこを吸える場所(喫煙所等)まで移動し、喫煙して帰ってくるまでの時間(=喫煙休憩)を以下のように試算したものがあります。
※円グラフの数値は四捨五入しているため合計して100%にならない場合があります。
「喫煙休憩」による時間の損失を算出した結果、半数以上がネガティブな印象を持っているということがわかります。
労働生産性の低下や、健康被害による医療コストが増大する、企業のイメージが下がるなど、経営のコストに影響するという声も挙がっています。
新社会人の喫煙に対して自己管理ができていないという印象や健康に対する意識が低いなどの意見もありました。
新卒を採用する際、面接担当者や会社の判断として学生の喫煙の有無が何らかの影響があると考えている人事担当者は約半数といえます。
現在、採用基準に喫煙の有無について設定されていなくても、考慮してよいという意見の割合が多く、今後検討される可能性も高いといえます。
過半数の企業が「設定も検討もしていない」ということですが、「現時点では採用基準のひとつとしていないが、周りの情勢を見て検討する」という声が挙がりました。
7.6%が採用基準としてもいいと思う、45.7%が、採用基準ではないが、何らかの考慮をしてもいいと答え、半数以上が喫煙の有無を考慮に入れてもいいと答えていました。